手術を受けるにあたって、手術可否を判断する為の検診を受けた。
項目は、[血液検査]・[レントゲン検査]
受ける側としては、普段受ける健康診断と変わりないが、
血液検査には性感染症検査も含まれており、やはり泌尿器科といった感じだった。
午前9時から始まった検査は1時間程度で終了して、
また一つ手術へのステップをクリアしたと実感しながら帰路につく。
帰宅してしばらくすると見慣れない電話番号から着信アリ。
知らない番号の電話は取るなと、誰かに言われていたような気がしたので
携帯を脇に置き電話は取らなかった。
『重要な要件なら留守電を入れるだろう。』
そう考え携帯を放っておいたら、留守電のお知らせ。
留守電を入れる程の件なら聞いておいた方が良いだろう。
すぐに聞くなら最初から電話に出れば良いのにと自分でも思ったが、とりあえず確認。
電話はさっき検査を受けた病院の看護士からだった。
「検査結果でちょっと気になる点があったのでご連絡しました。」
重要な用件の中でもかなり上位に入りそうな件だった。
軽く電話を無視してる場合じゃなかったなと反省しつつ話を聞いてみると、
男性不妊・精索静脈瘤とは関係の無い話だが、
手術前検査の結果で芳しくない数値が検出されたとのこと。
「CK(クレアチンキナーゼ)という値の数値が、正常範囲上限が200程度のところ、6000となってます。簡単に言うと、心筋梗塞などがいつ起きてもおかしくない数値です。
…いま具合悪くないですか?」
数値の意味も、30倍の振れ幅の重大さもよくわからないが、それを聞いて具合悪くなってきました。
「激しい運動など、身体に過度の負担を掛けると発生しやすくなるのですが、心当たりは?」
『いま、ジムにおります。』
「は?」
『健康の為に』
「は?」
『…』
『来週検査結果と入院予約の手続きに行くので、それまで様子見したらダメですか?』
電話の向こうで看護士が誰かとごにょごにょ話す音が聞こえる。
少しして「担当医が休みなので、別の医師に確認しましたが、医師として放っておいて良いとは言えない状況。とのことです。出来れば早目に受診してください。」
あ、やっぱり。
運よくなのか何なのか、週明けは有休を取っていた。
「分かりました、月曜日に伺います。」
体調不良全く感じず。
現にこの電話を受けた時なんて、ジムでワークアウト中。
予期せぬ重病疑惑を突きつけられ、かといって何ができるわけでも無いので、
とりあえずその日は禁酒して月曜日を待った。