世の中イクメンは好意的に受け取られる傾向にある。
イクメンって何だ。子育てに「協力的」「非協力的」って何だろう。
私はできるだけの時間をこどもと過ごそうと思っている。
産後間も無くは本当にびくつきながらの育児だったが、いろいろとやらせて貰ったことで、そろそろ2歳になる今は家事で困ることも少なくなってきた。(もちろん妻のサポートあってこそだけど)自分で言うのも何だが、協力的か非協力的かと問われれば、協力的な部類だとは思う。
しかし、イクメンって括られるのには少し違和感がある。
あくまでも主観的な意見と断りを入れた上で、
私が感じているメディアの中で語られる現在のイクメンの定義は
・子供が大事で
・家事育児を分担する
・教育に興味を持つ
・妻の体調の変化に気づく / 気を使う
・仕事にも熱心
・生活にストレスを与えない程度の収入を得る
・自分の身だしなみに気を使う。
すなわち、
「イクメン=育児中の妻に不快感を与えない存在」
という感じだ。
当たり前のことと言われればそれまでだけれど、これには若干イケメンの要件も入っていやしないか。
と思うのである。
で、これ全部できる必要はあるのか。
できなくても良いのではないか。
こうやって作った枠組みとの差分でもって夫や妻を計ってみて、何が分かるというのだろう。
家族のありようなんてそれぞれに違って当たり前。
子供の笑顔が一番好きで、泣き顔も困り顔も全部好きで、
家族と一緒に居られること、家族を受け止められることを嬉しく思える。
そうであれば、育児のカタチなんてどうでも良いのではないか。
父も母も一人の人間として、喜びも苦しみも抱えているということを
お互いに尊重し合えていれば、イクメンの雛形なんていらないのではないか。
知り合いが言っていた
「子供といられる時間は限られていて、抱かせてくれる時間はあっという間に終わる。」
その一言だけで一緒にいたい、育児をしたいと思うようになった。
だから出来るだけの時間を子供と過ごすようにしているつもりだ。
その上でたまに思う。
誰のおかげでご飯が云々、なんてことは言うつもりは全くないけど
こどもの健全な成長を確保するって意味では父親の仕事って育児にはならないのか?
育児に参加しない父親って言うけれど、育児ってどこからどこまでとか決まっているのか?
まずいのは「父親と母親が家庭存続のために協力していない状態」であって、
どちらかが上とか、割を食っているとか、そういうことでは無いのではないのか?
イクメン=良い。それ以外=悪い。
みたいな風潮で、世のお父さんたちが目に見えぬイクメンの影に怯えながら
子育てするのは何か違うなと思うのだ。